目に見える終わり ー スタッフY

お久しぶりです。こんにちは。スタッフYです。


恋愛映画のタイトルみたいなブログタイトルで申し訳ございません。


さてさて。先日、出品作業をしていた他スタッフに「ちょっとこれ見てください!」と声をかけられました。


私もそれを見てテンションが上がりました!(ので、こうしてブログネタに使わせてもらっています(笑))


何を見せてもらったのか。


彼女はコミックセットの出品中で、そこには『ジャンプコミックス・シェイプアップ乱・全14巻セット』が。


「14巻の背表紙を見てください!めっちゃ良いですよね!!」


もちろん、彼女がその作品のファンというわけでも乱子が可愛くて見せたかったわけでもありません。


14巻の背表紙にはお辞儀をする乱子と【これで完結 本当にありがとうございました】の文字が。


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きっと何気なくデザインされたのでしょうが、古本屋にとっては最上級レベルの神対応をしてもらったようなものなのです。


コミックの場合、弊店の強みはセット商品である!・・・と言ったら過言かもしれませんが(;^ω^)、それでも、単品で買い取るより、また、単品で出品するよりお客様にも弊店にも優しい商品ではあります。


有名タイトルや入荷回数の多いコミックセットは『全巻』が何巻なのかはだいたい把握しているのですが、数千冊の単位で買い取らせていただいた場合には、初見のものも多くあり、そこからセットを組む場合にはネット検索をする必要があります。


検索すら追い付かない場合には、今目の前にあるもので最新巻の本文最終ページをチェックするという方法をとっています。


ページを開いて、『最終回っぽい描かれ方』をしているのが分かれば全巻揃っているという判断です。


目の前にある分で一番初版年が新しいのに、最終回っぽい描かれ方をしていない時には広告ページを確認したり、小学館のビッグコミックスであれば裏表紙側のソデ(※)の記載を参考にします。最近は次巻予告が載っているものが多いのでしょうか(進撃の巨人なんかはそうでしたね)。


ですが、全作品に記載があるわけでもありません。


あ、そういえば、帯に記載されることもありますね。ただ、外れやすい・破れやすい、捨ててしまう人も多い帯に頼り切ることもできません。


そういう時には(というかそうでない時にも)ページも開くことなく、こちらの『最終回っぽいな~』な判断によらず最終巻を判断できるのはありがたいことであり、まさに神対応級なのです。


そしてコミックセットは元より、このシステム(?)が全集にもあったらどんなに楽かな、と思った次第なのです。


全集の査定をするときなどもやはり全巻揃いかどうかをまずは見るのですが、検索をして調べたときに全15冊版と全21冊版があるなど、パッと判断できない場合も多くあります。


コミックセットの場合は通常版・愛蔵版・文庫版があっても大きさで分かるので、手元のこれは果たして何版だろうかと悩むこともありません。


しかし、ある程度の巻数まで刊行された後、何年も間が空いて続刊があったりすると、日本の古本屋に出品の記載も混乱しがちです(;^_^A


お時間のある方は、日本の古本屋サイトで『1億人の昭和史(毎日新聞社)』を検索してみるとその状況が少しはお分かりいただけると思います…。


全集に話を戻しますが、全集は函の底に何回目の配本かの記載はありますが、そこに『全●巻』と表記されていることは滅多にありません。


奥付に記載しているものや、コミックのように、本文よりうしろの広告ページに記載があることも・・・あったりなかったりです。


出版業界には完結を明記しない何かしらの理由があるのかもしれませんが、終わりが見えるシステム、あったらいいなぁ、、、(^_^;)

はなひ堂ブログ 2022年3月5日