古本屋に入ってくる探偵の本 ー スタッフY

こんにちは。スタッフYです。


突然ですが、娘は『おしりたんてい』が大好きです。


大人気のおしりたんてい。週1回アニメ放映中。書籍も、絵本バージョンと児童書バージョンがあるのを先日初めて知りました。


娘が読んでいる児童書バージョンは未就学児が読むには文字が多いながらも、迷路や間違い探し、暗号等も取り入れて幼児でも食いつく構成になっています。


お気に入りのシーンはやはり、おしりたんていの劇画チックな表情が素敵な決め台詞「しつれいこかせていただきます」です。


当初は、ん????(^-^;)だった私も、最近では、アニメを見ながら、おおー!!来た来た!!と拍手喝采しております(笑)。


今はおしりたんていを楽しむ私ですが、子どものころは探偵の代名詞である(と言い切っても過言ではないですよね)シャーロックホームズに夢中になっておりました。


図書館に通って本を読んだのが懐かしいです。


私だけではなく、もしかしたら誰でも生涯で1度は『探偵』というものに触れるのかもしれませんね。


見た目は子ども頭脳は大人!の眼鏡のあの子や、おじいさんの名に懸けて事件を解決するIQ180の某少年やら。



さて、最近「日本の古本屋」で取り扱ったのが『ドイル冒険・探偵名作全集』です。


残念ながら全22巻のうち欠品の巻もあり単品での販売となりましたが、その中古相場に驚きました。


(そもそも、ドイルの著作をシャーロックホームズシリーズ以外に知らなかったので、「冒険小説も書いていたのか…」という驚きもあります。)


どの部分が評価されてその相場になっているのかは勉強不足のため分かりませんが(そしてそもそも売れるかどうかさえわかりませんが…)、『みんなやっぱり探偵もの好きだよね!』という感想に落ち着くのでした。


海外の探偵の代名詞がホームズなら、日本の探偵の代名詞といえばやはり、金田一耕助ではないかと思っております。


角川書店より刊行されている文庫版の金田一耕助シリーズ(全100巻)に限って言えば、前述のような『単品でも中古取引価格が高い』ということもないのですが、ある程度まとまった冊数であれば商品価値が出てくるのです。


勿論、巻数が大きい方でまとまっているほど価値は高いです。1-30巻の30冊より、61-90巻の30冊の方が…ということです。


ただし、角川文庫のこのシリーズ、同巻でカバーデザインが違うものがあります。


そのデザインによっても取引価格が違います。


お客様から大量に文庫本をお売りいただく機会もありますが、全巻揃っている場面には出くわしたことは無く。


ただ、数冊のみ入っているということも多く、何件かの買い取りをこなしていればいつか全巻集まるのでは??と思い在庫の棚に積みましたが、1-40巻程度が積み上がっていくという結果に。


中々に古本屋泣かせの一品です(^-^;)


ドイル冒険・探偵名作全集の刊行は昭和40年頃、金田一耕助シリーズが角川文庫で発売されたのが昭和46年、おしりたんていもあと半世紀したら名だたる探偵小説の仲間入りをしているのでしょうか…。


「ふーむ…それは楽しみですねぇ(^❘^)」なんて台詞が聞こえてきそうです。

はなひ堂ブログ 2020年1月31日