ブックカバーは外さなくても大丈夫です

こんばんは。
はなひ堂新井です。


本日は午後から中央区へ。


googleマップをセットした瞬間、「あ、以前ご依頼頂いた方だ!」とわかりました。


大変失礼な話で恐縮ですが、お売りいただいた方の顔はぼんやりとしか思い出せないのですが、お売りいただいた品物ははっきりと思い出せるというのがこの商売をやるようになってから自分に出てきた傾向です。


以前の営業職ではそんなことはなかったのですが(というかむしろ逆だった)、買取業をしている人にはこういう傾向があると思います。


というのもこの仕事は個人情報保護の観点からお客様のプライバシーは最大限に保護する必要があり、そのために個人の情報を記憶から自動的に消すという作法が勝手に身についてしまったのだと思われます。


…というのは苦しい弁解ですね。ただ単に忘れやすくなっただけだと思います(^_^;)。


お家についてお客様のお顔を拝見すると完全に思い出しました。


聞けば2年前にご依頼いただいたとのことで、ああそんなに経ったんだなと感慨深いのと同時に、こうやって年月は経っていくのかと少ししんみりとしてしまいました。


しかしそんな感傷に浸っている場合ではなく、査定開始です。


さあ始めようとお品物を見ると違和感が…そうです、200冊弱の全ての本にブックカバーが付いています。


本をお売りいただく際に「ブックカバーは外したほうがいいでしょうか」と聞かれることがありますが、特にその必要はありません。


もちろん外していただいたほうが査定は早く終わりますが、お手間まで考えるとそこまでされる必要はありません。


こちらはプロです。プロというのは全ての作業を効率よくこなしてお客様へのベネフィットを最大化させることを目的としています。


なにやら難しげに書いてしまいましたが、つまりプロとはブックカバーの付いている本を扱うプロでもあるということです。


つまり本の背を見ただけで査定できることもあれば、背すら見えない状態でも査定できるはず、万物の声が聞けるはず…と思っていましたが、思い上がりのようです。やはりブックカバーは外さなければ査定できません(^_^;)


結局カバーを半分外したりしながら並べていきますが、今回はいい機会だと思い、ブックカバーが付いていると査定時間にどの程度影響が出るか時間を計測してみました。


査定していると途中からカバーを外して見るまでもなく「夏目友人帳」と「終わりのセラフ」を識別している自分を発見しましたが、巻数が判断できないので意味がありません。


結局ブックカバーは外さなければ査定できないという新たな発見(?)と共に、査定時間は普段の1.5倍程度に伸びるということも判明しました。


とはいえブックカバーが付いていても査定額には変わりありませんので、そのままお出しいただければと思います。


査定時間が1.5倍に伸びるのはちょっと…とお考えの方は外していただくと査定はスムーズになります。


本日は本をお売りいただき、ありがとうございました!

はなひ堂ブログ 2017年11月12日