古本屋には2つの派閥がある

こんにちは。
はなひ堂新井です。


本日も雨でしたが、午前中は出張買取に。


その前に昨日中央市で買った荷物(と誰も買ってくれなかった荷物)を車から降ろして出かけます。


降ろしていると、「いい本買ったなー」と「なんでこんなの買ったんだろう」の2つの感情が入り混じった微妙な感じになりました。


ただ経験上こういう感じのときはそんなに悪くない(はず)ので、答え合わせは後でということでカゴに荷物を置いて出かけました。


午前中は、いつも定期的にお呼び頂く方でCD(洋楽)と文学全集をお売りいただきました。


この方は近代文学に詳しい方で、コーヒーを頂きながらあの作家は紅葉派なのか露伴派なのかとか、火野葦平だけなんで公職追放されたんですかとか、なんの脈絡もない話題を振っては丁寧に教えて頂きました。


私の近代文学の知識といえばドナルドキーンの「日本文学史」がほぼ全てであり、それすらも斜め読みしているためほとんど内容を覚えていないのですが(^_^;)、古本屋として近代文学作品は扱うことも多く(特に全集)、覚えなければいけないプレイヤーは多いのでもう一度キーンは読み直してみたいと思っています。


午後からは南区に出張買取に。


午前中とは打って変わって(なのかはわかりませんが)、オーディオ系雑誌20年分の買取。


電話の際に雑誌名をお聞きしていたので相場はリサーチ済みのため、状態確認のみして査定額をお伝えしました。


本日は雨が降っていましたが、奇跡的に両買取の積み込みの際のみ晴れ間が見えて、コンテナは使わず縛って運ばせていただきました。


古本屋は大きく分かれて「段ボール(コンテナ)派」か「縛り派」かに二分されるのですが、当店はどちらも使わせていただいております。


ただ新しい本はコンテナを使うほうが多く、古いものや重いものは縛ることが多いでしょうか。


ルールはなく臨機応変に、という感じです。

はなひ堂ブログ 2017年10月31日