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買取していないものを買取った時の話

本日、「おたくはブランド品や貴金属の買取をしているのですか」という電話がありました。


「いいえ、そういったものは買取していません」とお答えすると「そうですか」とお答えになり話は終わってしまいました。


ブランド品の買取依頼電話はごくたまに来ますが、当店はその手のものは買取しておらず、そういった電話があればその旨お伝えしてお断りさせていただいております。


そのため本日もそのようにしてお断りしたのですが(そもそも「ブランド品や貴金属の買取」という文言が一般の方の口から出てくるものなのかわかりませんが)、実は一度だけブランド品の買取をしたことがあります。


その日はいつものように出張買取先に伺い、本が積まれたお部屋で査定を始めようとしていると、本の横にとあるブランドのバッグが置いてあるのが見えました。


「不用心だな」とは思いましたが、お部屋には私しかおりませんので何かが起こることは考えにくく、そのまま査定を始めました。


査定が終わり、お客様にお声がけして査定の詳細をお伝えすると「そのバッグはいかがでしたか」とおっしゃいます。


「ああ、これもお売りいただけるものだったのですね。ですが申し訳ございません。当店はブランド品の買取はしてなくて…」とお答えすると、「いいのよ、そんな大したものじゃないから」とおっしゃいます。


「大したものではない」と言われても買取対象品でないものは対象品ではないので、どのようにお断りしようか悩んでいると「私もよく○○オフとかで売ることがあるからだいたいの買取額は想像がつくのよ。だからそれも大したものじゃないから適当に値段をつけて買取ってちょうだい」とおっしゃいます。


ここまでくるともはや査定額くらいは出さざるを得ない雰囲気(?)になっており、これで本だけ買取って帰ってくるようではお客様へのサービスという観点からもよくないだろうとも思って、スマホをいじって相場を調べました。


ちなみに余談ではありますが、このようにお客様の要望に応えようとして買取品目が広がってくることはこの業界ではよくあることです。


本から始まり今ではトラクターなどの農機具にまで手を広げているところもあるくらいです。


ですので「買取品目はどこかで線引きしないといけないよ」と同業者から言われることは多いのですが、ただ今回のケースのように当店が買取らなければお客様の負担を増やしてしまうというケースが多々あることも事実です。


それは、もしもこのバッグがそれほど高価なものでない場合、お客様はこの一点のために他店に足を運ばなければいけないからです。


ですので今回は最低でも相場を調べて当店が対応すべきかどうかお調べするところまではいく必要があると判断してスマホをいじると、お客様がおっしゃる通り中古相場でもそれほど値が張るようなものではないことがわかりました。


ですがいくらで買えばいいのかわかりません。


その旨を正直にお伝えし「いくらで買えばいいのですか」とお聞きしますと「他の店だと○○円くらいになると思う」とおっしゃいます。


「ではその値段で」ということになり、お客様が査定額を決めるという前代未聞の買取でブランドのバッグを持ち帰ることになりました。


とはいえ問題はあります。


その問題とは売り先のあてがないことです。


そもそも売り先のあてがないのに買取ってしまうというのは古本屋の悪癖で、査定を「価値を判断して評価する業務」と捉えている傲慢さがもたらした結果ともいえます。


商売は売るまでが商売なのです。古本屋は鑑定士ではないのです。あくまでも販売可能な値段と、お客様にできる限りお支払いする、その2点の折り合いで査定が行われるべきなのです。


そんな当たり前の現実を前に途方に暮れていると、妻のことが頭に浮かびました。


私の妻はブランドの類を全く持っておらず興味すらもないような人間で、服装も化粧にもほとんどお金をかけておりません。


それは私の収入にも関係しているのかもしれませんが、そのことに多少負い目がないといえば嘘になります。


そんな彼女にブランドのバック一つくらいプレゼントしたっていいのではないか、喜んでくれるのではないか、古本屋とは次持つにふさわしい人に商品を届ける仕事なのではないか、そしてその「ふさわしい人」とは彼女なのではないかと思ったのです。


そして家に帰り、妻に「プレゼントがある」と伝えると「どうした突然。突然のプレゼントとかマスオさんみてーだな」と言われます。


なぜ突然のプレゼントがマスオさんみたいなのかはよくわかりませんが、持ってきたブランドのバッグを彼女に手渡すと「マジかよ!○○(ブランド名)かよ…」と頭を抱えておりました。


とりあえず喜んでくれたようなので一安心。次の方に無事届けることができたようです。


ではそのブランドのバッグは今どうなっているか?


そのブランドのバッグは大事にポールハンガーに掛けてはありますが、2歳の娘が最近踏み台に上ることを覚え、それを使ってバッグを取ってはブンブン振り回して遊んでいます。


最初の頃は妻もしかっていたのですが、最近では何も言わず娘の暴挙を見守っています。


母親同様に彼女もまたブランドに興味がないのか、それとも興味があるから振り回しているのかは定かではありませんが、ふさわしい次の方ではなかったのではなかったのかもしれないということだけ少し頭をよぎります(^_^;)


この教訓としては、買取していないものは無理して買い取るべきではないということかもしれず、娘がバッグを振り回す度に苦い思い出として思い出されます。

はなひ堂ブログ 2017年12月18日